新聞をパラパラと読んでいたら
とても気になる記事を発見しました。
食べ物のコラムです
『その香り 本物ですか』
横浜市西区の生活雑貨専門店「横浜ロフト」。11月19日のボジョレー・
ヌーヴォー解禁を前に、この冬、ワイングラスやオープナーなどの関連グッツ売り場にはほんのりと甘酸っぱい香りが漂った。人工的に香りを流す「放香器」がブドウ畑の香りを放っているのだ。
高さはわずか13cmで客はまず気づかない。だが、効果は抜群だ。販売促進担当者は「前月比で2割程度売り上げが伸びた」と言う。
埼玉県和光市の大型浴場では、放香器でバニラの香りを流し、アイスクリームの売り上げが約3割増えた。カレーの香りを流したスーパーでもルーの売り上げが3割ほど伸びている。
今、食品関連業界では、香りによる販売促進が注目されている。放香器ビジネスを手がけるプロモツール(東京・文京区、井上健一社長)が実施した販売などのイベントは100件以上。井上社長は、「香りは理屈を超えて人の感覚に迫ってくる」と効果を説明する。
香りをつけることで、食品を別物に「化けさせる」事も可能だ。
取材班は駒沢女子大学(東京都稲城市)の学生ら27人の協力で、りんごジャムに香料を加えた試食実験を行った。いちごの香料を加えれば44.4%が「イチゴジャム」と答え、オレンジの香料を加えれば48.1%が「オレンジジャム」と答えた。レモンを除き、正解率は15%程度。監修に当たった下橋淳子教授は「香りのせいで錯覚が起きている」と説明する。
昔から、うなぎ屋はかば焼きの香ばしい香りで、菓子屋は甘いにおいで、客を誘ってきた。だが、それは売り物から出る「本物」だ。日本消費者連盟の富山洋子・代表運営委員は「商品以外からの香りを販促に使うのは感心しない。消費者も店に確認する必要が出てくるのでは」と指摘する。
東京大学大学院医学系研究科の森憲作教授によると、嗅覚には、害を与えかねない食べ物から体を守る役割があり、脳の情動を担う部分と密接に連携している。このため、体が拒否反応を示したり、過去の記憶から「食べたい」という情緒的な感覚に結びつきやすい。
2008年8月、農林水産省はJAS(日本農林規格)違法で、青森県内の飲料製造業者に改善命令を出した。無香料をうたったリンゴジュースに、香料入りの濃縮還元ジュースを混入させていたためだ。密告で明るみに出るまで3年かかった。
農水省の担当者は「香りでごまかされた消費者も多かったのでは」と話す。このケースでは、実際には中国産のリンゴを使っていたのに、青森県産と表示してもいた。
実践女子大学の西島基弘教授(食品衛生学)は「香料はおいしさの演出には欠かせない。人間の食生活を豊かにしてくれる」と香りのメリットも強調する。消費者は香りの性能を知った上で、つきあい方を深めていく必要がある。
感想
食べ物を扱っている場での香料の乱用はあんまり良くないと私は思いました。
確かに売り上げは上がっていますがそれをやってしまったら、他も、他もと最終的にはいろいろな香りが混ざってしまって人が遠ざかると思うのですが・・・。
そのほかに思ったことは「嗅覚には、害を与えかねない食べ物から体を守る役割があり、脳の情動を担う部分と密接に連携している。このため、体が拒否反応を示したり、過去の記憶から「食べたい」という情緒的な感覚に結びつきやすい。」といっているとおり嗅覚とは人間にとって重要な器官であり、この場合食べたくないものの香りと食べたいものの香りのどちらかで・・・頭の中でなんて書こうかよくわからなくなった。。。
あーあれだ!家で料理を作って見た目がものすごく悪くても香りが良くて味が良ければなんとか食えるってやつだ。b
みなさんはこの記事を読んでどう思いましたか?
ちょっと感想をお聞かせください。
[0回]
PR
COMMENT